サロンにご来店のお客様の中で、もっともよくご相談を受けるのが【毛穴悩み】について。毛穴悩みと一言に言っても、黒ずみ毛穴、たるみ毛穴、開き毛穴など、原因や対策もそれぞれ異なります。本日は毛穴について詳しくご説明していきます。
毛穴トラブル種類別 5選
【1,角栓タイプ】
1番よく見られる毛穴のお悩みの1つ。毛穴に詰まった角栓の皮脂が空気に触れる事で酸化を起こします。その結果角栓が黒くなり、触るとザラザラしたり見た目に表れやすいのが特徴。皮脂の分泌が多い人がなりやすい毛穴トラブルです。
原因としては、ターンオーバー(肌の生まれ変わりの周期)の乱れ、紫外線や摩擦、乾燥による皮脂分泌の促進により、角質が分厚くなることで過剰に分泌された皮脂が、メイク汚れやほこりなどと混じりあって、角栓が形成されてしまいます。その角栓が長期間毛穴にとどまる事で、空気に触れ酸化を起こします。酸化が起こると、皮脂は黒くなります。
【2,たるみ毛穴タイプ】
こちらもよく40代から50代の方に多い毛穴です。頬などの部分によく見られます。特徴としては汚れは詰まっていませんが、毛穴がぽっかり開いており,それが頬のたるみにより引っ張られより目立った形になります。
原因としては、過剰に分泌された皮脂により毛穴が開きます。それを長期間に渡り放置してしまうことで、肌のたるみとも結びつきより目立ちます。保湿不足の脂性性乾燥肌の方に多いです。また、乾燥、紫外線や加齢により、本来体内で生成されるはずのコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどがうまく作られなくなるとたるみに繋がります。
【3,メラニンタイプ】
別名毛穴シミともいいます。皮脂の詰まりは見えませんが、毛穴の周りがリング状に黒ずんでいる状態です。こちらの毛穴タイプの方は角栓を取っても、毛穴そのものに色素沈着が起こっている関係で、黒ずみが残ります。
原因としては、皮脂の酸化や紫外線によるダメージ、過剰なケアによる摩擦などの刺激によるものです。これは毛穴に限らずですが、刺激を受けた肌は防衛反応としてメラニン(シミの原因になるもの)作ります。メラニンが過剰に作られて色素沈着することで、黒ずみに見えてしまうというわけです。
【4,産毛毛穴タイプ】
鼻にももちろん毛穴があるわけですから、そこから毛が生えてきます。毛の断面が黒く見えるので、角栓による黒ずみ毛穴と勘違いをして間違ったケアをしてしまう方も多いです。
原因としてはもちろん、鼻に生えてくる産毛が原因です。
【5,クレータータイプ】
いわゆるニキビ跡と言われるものです。ニキビの跡が凸凹のクレーターのようになり、目立ちます。
原因としては、ニキビによる炎症や無理なニキビケアが原因で肌の深層部,真皮まで傷ついてしまった状態です。つぶしたり、押し出したりするような無理なニキビケアは絶対にやめましょう。
正しいケア方法とは?
【1,黒ずみ毛穴のケア】
まず、サロンなどで詰まった皮脂をしっかり洗浄しましょう。水素の力で汚れをとるハイドロフェイシャルなどがオススメです。角栓のケアで要注意なのが、一気に全て取り除こうとしないことです。日頃のお手入れやサロンでのケアで少しずつ角質を柔らかくしていくことで、汚れが取れやすくなります。
また皮脂の過剰分泌が1つの原因なので皮脂の抑制も必要です。皮脂の抑制には【ビタミンC】が入ったスキンケア商品がオススメです。またビタミンCには酸化防止作用もあるので、皮脂の酸化による黒ずみを防ぐ効果もあります。
【2,たるみ毛穴のケア】
まず毛穴が開きっぱなしになっていることがたるみ毛穴の原因の一つと言えます。化粧水や乳液だけでスキンケアを終わらせていませんか?毛穴の開きは乾燥によることが原因なことが多いです。化粧水や美容液、乳液などをした後は必ず保護膜になるクリームまでしようしましょう。皮脂量が多くはクリームなどでは余計に毛穴が詰まると感じる方は、乳液までは使用しましょう。
またたるみの原因の1つは先ほどもお話ししたとおり、肌にハリを出す役割のコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの生成や働きが弱くなってきていることもあげられます。これらの生成を助けてくれるのが、【プラセンタ】や【ビタミンC】です。肌の中からハリを出す事でたるみの予防、また毛穴が目立ちにくくなります。
【3,メラニン毛穴のケア】
シミと同じ原因のメラニンによる黒ずみは、過度な刺激がNGです。紫外線もそうですが、洗顔とクレンジングのときの摩擦も刺激になるのでなるべく優しくケアするようにしましょう。また、適切な頻度でのフェイシャルエステや運動で新陳代謝を促す事でターンオーバーを促進すると、メラニンの蓄積を防ぎ、メラニンを排出することができます。お家でのケアでは、すでにできてしまったメラニンを排出するのが【プラセンタ】、【ビタミンC】です。こちらは予防にもなるので、ぜひサロンケアやホームケアでも取り入れましょう。
【4,産毛毛穴のケア】
産毛をピンセットなどで抜くのは、刺激になりメラニン毛穴などの原因になるのでやめましょう。オススメは顔脱毛です。またフォトフェイシャルも様々な肌悩みにアプローチすることはもちろんですが、産毛の減毛も期待できるのでおススメです。
【5,クレーター毛穴のケア】
クレーター状に皮膚が凸凹になってしまっている方は、ホームケアなどでの改善は難しいです。美容皮膚科を受診して適切な処置を受けましょう。